こんにちは。
事務局の櫻井正則が担当します、第146回目の事務局通信。
最後までご一読頂ければ幸いです。
※事務局通信は、キャリアチェンジサロンのセミナーやメールプログラムにお申込みいただいた方に毎週水曜日、キャリア関連のことやキャリアチェンジサロンの様子についてお送りしております。
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「 生 き る 」
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私の決意でなく(笑)、黒澤明監督の名作である映画のタイトルです。
今年この作品のイギリス版が公開されました。
どうしても観に行きたかったのですが、丁度母がリハビリ病院から退院して自宅に戻る時期と重なり、映画館で観ることはできなかったのです。
が、最近ようやくAmazonのレンタルで観ることができました。
1952年公開の黒澤作品をご存知ない方もいるかと思いますので、簡単にあらすじを紹介しますと、
ただ毎日毎日書類に判子を押すだけの日々を過ごしていた市役所の課長が、胃癌で余命幾ばくもないことを知り、自分の「生きる」意味を求め、市民公園の整備に命を注ぐ姿を描いた作品です。
主演の志村喬の名演が素晴らしく、黒澤のヒューマニズムの頂点とも評価されています。
その作品が時を経て、イギリスで蘇ります。
舞台は第二次世界大戦後のイギリス。
脚本は、ノーベル文学賞の作家カズオ・イシグロ。
彼は、若かりし頃にこの黒澤映画に衝撃を受け、映画が持つそのメッセージに影響されて生きてきたと語っています。
更に黒澤映画「生きる」の魅力について、「何事も手柄が得られるからやるのではない。世間から称賛されるからやるのではなく、それが自分の成すべき事だからやる。」そんな人生観に魅力を感じており、それは、戦後の日本もイギリスも、そして現代においても変わらないとして、映画製作の動機に触れています。
このイギリス映画「生きる LIVING」のその脚本の魅力もさることながら、主演のビル・ナイの名演なくしては、原作である黒澤作品と肩を並べることは叶わなかったと言っても過言ではありません。
これまでの無味乾燥な生活で、生きることの意味すら失いかけた主人公が、余命宣告を受けることで、残された命を注ぐ場所を見つけていく。
人はついついこの命は永遠に続くと勘違いしがちです。
今の生活が変わらずに続くと思いがちです。
もちろん平穏に生き、暮らすことは間違いではありません。
「何故自分はこの世に生まれてきたのだろう?」
と問う事は稀なことだと思います。
でも、誰しもがこの世に生を受けたからには、何がしかの自らの歴史を生き、爪痕を残したいと思うのは必然だと思いますが、いかがでしょうか?
有名になって歴史に名を残すのも良いでしょう。
会社で成果を出して、自らの人生の満足を得るのも、これも素晴らしい事だと思います。
しかし私が自らの人生を考えてみた時に、先ほど紹介したカズオ・イシグロの言葉が心に響きます。
「何事も手柄が得られるからやるのではない。世間から称賛されるからやるのではなく、それが自分の成すべき事だからやる。」
私は今63と言う歳になって、この言葉の重みを自分の人生の励みとして、努力を重ねたいと思います。
どちらの作品も、漸く出来上がった小さな市民公園で、主人公が深夜独りでブランコに揺られて、深い満足の笑顔を浮かべているシーンがあります。
いずれ死にゆくときに、心から満足の笑みを浮かべられる自分の人生にしたいと思います。
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キャリアチェンジサロン運営事務局
櫻井 正則(さくらい まさのり)
20代から演劇の作・演出家として何十本もの創作劇を上演。
30歳の時に、精神障がい者の社会復帰施設での彼らとの出会いから、こんな世界があるのかと目覚め、以後その道に進み、仕事の傍ら10年間東京都での「心の健康フェスティバル」総合演出を担当。
6年間地域のエッセンシャルワーカーの若手の繋がりを主催。
50歳で精神障がい者に特化のe-ラーニングを事業としたNPO法人「Leaves of Grass」を立ち上げる。
2020年12月に60歳で職場を定年退職。
2021年2月にITアプリを導入してメンタルヘルスケアを支援する一般社団法人「リプラボ」を立ち上げる。
その他に狛江市のNPO法人「狛江さつき会」の理事も兼務。
現在調布の自宅と埼玉県小川町の事務所を行ったり来たりの生活で、小川町では日本ミツバチのチーズケーキ販売の事業を展開すると同時に、障がい者の方に活版印刷を教えて、ユネスコ無形文化遺産の和紙で名刺づくりを始めている。
雇用環境整備士資格(Ⅱ種)取得
■NPO法人Leavess of Grass
法人URL:https://my125p.com/l/m/FcQVZs1mpXOKeT
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